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経営者の話が硬すぎる?!〜挨拶・スピーチでは書き言葉で話さない!

2024年7月1日


挨拶やスピーチの前に原稿を準備される経営者は多いでしょう。
しかし、その原稿を読んでいたら、
「硬すぎ!」との印象を与えた経験はありませんか?

〈原稿を書き、それを読む〉
〜では、どうしても硬くなりやすい理由があります。

せっかく挨拶やスピーチの準備をするのですから、
お客様や聞き手にしっかり経営者としての想いを届けたいですよね。

そこで今回のテーマは
「脱!硬すぎる挨拶〜経営者は書き言葉で話すな!」です。

この記事を書いた人:政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵

経営者の話が硬すぎる場合

経営者のスピーチトレーニングを人事担当者等からお問い合わせいただくケースが増えています。

その際によく聞くのが・・・・

「うちの社長のスピーチが硬すぎるんです!」〜というものです。

雑談ではわりとフランクに話せるのに、いざ挨拶が始まると途端に硬くなるのだそうです。

よくよく聞いてみると、その原因は「書き言葉」にありました。

その経営者は、話す内容を一言一句、文章にして、準備していたのです。

それをただ読んでいるだけだから、硬くなってしまうのですね。

話し言葉と書き言葉


言葉には、’話し言葉’と’書き言葉’とがあります。

’話し言葉’は、コミュニケーションを取ることを目的とした言葉のこと。

「〇〇なんです」「〇〇してます」等。

文法的には必ずしも正しくはないかもしれませんが、柔らかい表現です。



これに対して’書き言葉’は、公的な文書等に使用するもの。

正しい文法で、教科書に出てくるような文章ですね。

例えば、

〈書き言葉〉では「だ」「である」

〈話し言葉〉では「です」「ます」

〈書き言葉〉では「やはり」「非常に」

〈話し言葉〉では「やっぱり」「とっても」

〜となります。

書き言葉で話すと距離感ができる?!

例えば、部下との会話や、

営業先の担当者と親睦を図りたい時は、’書き言葉’では話しません。

硬すぎる印象は、心の距離を感じさせてしまうからです。

///////////////

「佐藤さん、ビールとハイボール、どっちにします?」

「わたくしは、ビールをお願いいたしたいと存じます」

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こんな風に返答されたら、なんだか寂しくないですか?

書き言葉で話すと一文が長くなりやすい

また’書き言葉’は、呼吸や息継ぎと関係なく
「、」=読点 で文章を繋げますから、一文が長くなることが多いのです。

一文が長いと、主語と述語の位置が離れますので、
聞き手がすーっと理解するのが難しくなります。

もちろん大事な商談やプレゼンではきちんとした言葉遣いで話して下さいね。

しかし、それでもどこか、ふっと力の抜けた、ざっくばらんに話す箇所を作ると良いですよ!

硬くなりすぎるのを防いでくれます。


スピーチ原稿をいつも書いている方は、

1:「書く」準備を終えた後に、

2:「話し言葉」にシフトさせる準備もしてみてください。

グッと聞きやすくなるはずです!

それではその原稿を実際に相手にデリバリーする(届ける)には、どうしたら良いでしょうか?

原稿をつい棒読みしてしまう経営者

プレゼンでは原稿を作成しますよね。

その場合、しっかり原稿を読もうとするあまり、つい棒読みになってしまう方が多いです。

普段の会話は自然に話せるのに原稿を手元に置いたとたん、
「読む」ことに一生懸命になっていませんか?

棒読みになってしまう場合のトレーニングは私のオリジナルではあるのですが、
「語りかけ法」が有効です。

友達に話すイメージで

それでは「語りかけ法」をお伝えしていきましょう。

1:まずレッスンでは、私に向かって話してもらいます。

その際、

「用意した原稿には目を落とさず概要が合っていればOKなので、

間違っても気にせず私に話してね」と言います。

すると、それは楽しそうに私に教えてくれます。とても感情豊かに。

2:次に、

「自分の目の前に仲良しの友達がいると想定して話してみて」〜と言います。

すると、今度も感情豊かに話せるのです。

つまり、手元の原稿こそが棒読みの犯人だったんですね!

原稿は箇条書き程度のメモに

原稿をしっかり用意してしまうと「伝えよう」→「読もう」〜という意識が働いてしまいます。

「読む」になってしまっては「話す」、「伝わる」感じにはなりません。

原稿を読んではいけないってことです!

私のオススメは、「箇条書きメモ」です。

話す順番に従って、箇条書きにしておくだけ。

「て・に・を・は」が違っても気にせず、伝えてください。

おおよその内容が伝われば「て・に・を・は」が違っても問題ありません。
棒読みになってしまったら、目の前に誰かお友達がいるつもりで「語りかけ法」をお試しくださいね。

とはいえ、一人でスピーチ内容を考え、実践するのはなかなか難しい
〜という方もいらっしゃるでしょう。

Confillでは経営者向けトレーニング実績が豊富にありますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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