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経営者スピーチ、部下を動かすための話し方戦略〜マイナス・プラス法〜

2024年8月16日

部下にアドバイスをしたり、お客様と商談をする際に、
せっかく良いことを言っているのに何だか相手の表情が曇ってしまった
・・・なんて経験はありませんか?


特に、悪い情報を伝える際に伝える順番を間違えると、
後味の悪い雰囲気となってしまいます。


そこで、今回は話し方のコツとして、プラスのこととマイナスのこと、
両方を伝える時の順番がとても大事だ、ということについてお伝えします。

この記事を書いた人:政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵

経営者は話の後味まで考えよ

「終わりよければすべて良し」〜という言葉がありますが
話し方でも同じことが言えます。


先日、法人プレゼン研修でこのような表現がありました。

「こちらの商品は従来品と比べ、A機能もB機能もできます。ただし、手数料は●円と高いんです。」

これを聞いて、あなたはどのような印象を持つでしょうか?
「良い商品だから買おう!」と思うか?
「手数料が高いな」と思うか?


多くの方は「手数料が高いのか!」との印象を持つはずです。

それは、人の印象に大きく影響を与えるのは最後のコメントだからです。
もったいないですよね。
最後に「手数料が高い」と言う表現を使っているために、
「高い」と言う印象が残ってしまうのです。


「終わりよければすべて良し」と言いますが、この場合は逆に、
「終わりが悪ければ後味も悪くなる」となってしまったのですね。

経営者が部下に伝える時に有効!~マイナス・プラス法

では、この場合、どんな話にすればよいのでしょうか?

ズバリ!
「マイナスの話の後にプラスの話」をすると良いのです。


具体的には、
プラス要因は「A機能もB機能もできるようになった!」
マイナス要因は「手数料が高い!」ですので、

〈マイナス要因+プラス要因〉の順番にして、
「手数料は高いが、従来品ではできなかったA機能もB機能もできる!」にします。


どうでしょう?
ぐっと印象が変わりませんか?

D音を話した後は注意!

特に、
・だって
・でも
・どうせ

〜といったD(だ・で・ど)音で始まるマイナス言葉の後には、必ずプラスの表現を加えましょう。


これらのD音がクセになっている方も意外と多いです。

部下を褒めた後に、D音で悪い点を指摘するのではなく、
最後にプラス表現となるような順番を意識して話しましょう。

D音について、一般的な会話を例に挙げてみましょう。

_______________
Aさん:「納豆は健康的だよね」


Bさん:「でも、臭いよね〜💦」


_______________

このようにBさんがネガティブな表現をした場合は、
プラス情報である「大豆のイソフラボンは女性をきれいにしてくれるんだって!」
〜とのプラスの話で締め括ってあげましょう。

全体の印象は最後に影響されますから
「女性をきれいにしてくれる」のイメージで話を終えることができます。

会議でも、日々の会話の中でも、このD音(でも・どうせ・だって)〜と、
マイナス方向に引っ張る人が意外と多いもの。

そんな時は、あなたの一言でプラスにしてあげれば、とても印象良くなりますね。


部下にアドバイスをしたり、お客様との商談では、
マイナス要因についても話さなくてはならない場面があるでしょう。

その際に、後味を悪くせず、相手にメッセージを届けるには、
マイナス・プラス法が有効です。

特に、経営者、管理職、営業パーソンにオススメの話し方のコツですね。

〜とはいえ、一人で実践するのはなかなか難しい〜という方もいらっしゃるでしょう。

Confillでは経営者向けトレーニング実績が豊富にありますので、
どうぞお気軽にご相談くださいね。

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