経営者スピーチ、プレゼンに必須の『数字』も戦略的に話そう
2024年8月23日
決算発表、商談、プレゼンでは数字を扱うことは必須です。
「売上向上」とふんわり言うよりも
「昨年度比、経常利益30%増」の方が、圧倒的に説得力があります。
〜とはいえ、経営者、管理職の方のプレゼンを聞いていると、
やたらと数字を入れ込んで「伝わらない」と言う逆効果になっている方もいらっしゃいます。
そこで、今回は「プレゼンに必須の『数字』は戦略的に使って話すことが大事」
〜ということについてお伝えします。
この記事を書いた人:政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵
プレゼンでは数字を入れて話そう!
プレゼンではよく「数字を入れろ!」と言われますね。
あなたも商談やプレゼンできっと数字を入れていることでしょう。
例えば、
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「コンバージョン率が上がりました」よりも
↓↓↓
「コンバージョン率100%アップ」
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「新規のお問い合わせが増えました」よりも
↓↓↓
「新規問い合わせが120件増加」
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の方が、説得力が増しますよね。
少し前の話になりますが、
東京五輪の招致が決まったアルゼンチンでの総会では、
五輪招致戦略コンサルタントが、
滝川クリステルさんやフェンシングの太田選手のプレゼンの中に
意図的に数字を入れたと言われています。
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(治安の良さアピールのために)
「東京では現金を落としても昨年は30億円が警察に届けられた」
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「五輪祝賀パレードに平日なのに50万人超の人々が集まった」
~と。
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経営者のスピーチ戦略〜『数字』を話す時は「印象」についても考える
あなたは数字を使う時、やみくもに使ってはいませんか?
「とりあえず数字入れとけ〜」〜と言う具合に・・・(笑)
先日トレーニングした医師はとても几帳面な性格で、
プレゼンの内容も数字をしっかり入れたものでした。
ところが、残念なことにまるで伝わらなかったのです。
なぜか?
それは、数字の見せ方がイケていなかったからです。
以下が医師が話した一文です。
↓↓
_______
「この病気は日本人の0.01%が罹患する病気です」
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「0.01%」ってどんな印象を持ちますか?
0.01%と言われると、なんとなく「あんまり病気にかかる人がいないのか」って、思いませんか?
そこで、私はその医師にこのプレゼンの意図を聞いてみたんです。
すると、言いたいことは全くその逆だったんです!
この病気の罹患者が多いので、もっと深刻に考えて欲しかった〜というのです。
それならば「0.01%の罹患率」というよりも「1万2千人が罹患する」の方が深刻に考えられるんじゃないでしょうか?
日本の人口は今、およそ1.2億人。
つまり、言っていることは0.01%も1万2千人も同じです。
聞き手が深刻に受け止める印象度は「1万2千人が罹患する」の方が強いと思いませんか?
話す際は相手のイメージを想像して数字を活用
もちろん「ことさら大袈裟に伝えよ!」と言っているのではありません。
同じことを言っていても、
伝え方&数字の見せ方次第で、
受け手の印象が変わるということを想像して欲しかったのです。
例えば、月100時間の作業時間が30時間に削減されたのであれば
_______
A:30時間で済みます。
B:70時間も削減されました〜!
_______
AもBも同じことを言っていますが、Bの方が印象は強いと思いませんか?
あなたは相手にどのような印象を持ってもらいたいですか?
そこを想像すると、同じことを言うにしても
グッと相手に刺さる数字表現になるはずです。
いつも使っているプレゼンの数字、今一度、相手が抱く印象を想像しながら
チェックしてみてくださいね。
とはいえ、一人でスピーチ内容を考え、実践するのはなかなか難しい〜という方もいらっしゃるでしょう。
Confillでは経営者向けトレーニング実績が豊富にありますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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