経営者のための「初対面でも会話が弾むコツ」

年末年始は何かと会合が多いもの。
あなたは初対面の方とすぐに打ち解け、会話をすることは得意ですか？

今回のブログでは、経営者のための「初対面でも会話が弾むコツ」についてお伝えします。

この記事を書いた人：政治家・経営者スピーチコンサルタント　阿部恵

経営者は初対面でも自分から名乗る

経営者にとって大事なのは、自分から名乗ることです。
相手は「社長と話すのだ・・・」と緊張しているかもしれません。
であるならば、社長であるあなたの方からぜひ声をかけてください。

経営者の方々とお会いすると、皆さんに共通しているのがやはり
「自分から話しかけている」点です。

誰かが話し終わるとすかさずリアクションコメントを言い、
会話に微妙な間ができたらすぐさま場をつなぐコメントを言う。

先日参加した会合でも経営者らに共通していた点でした。
場の雰囲気はもちろん盛り上がりますよね！
先に話しかけた方が‘勝ち’だと思って、ぜひ挑戦してみて下さい。

相手の名前を思い出せない時の対処法

以前、会ったことがあっても「名前が思い出せない」という経験はありませんか？
しかも、相手が名乗ってくれなかったら・・・困りますね。

こんな時も、自分から先に名乗って名刺を渡してしましょう。

その際、一言

「改めまして、山田一郎です。よろしくお願いします」
〜と、「改めまして」の一言を冒頭に添えると良いですね。

会うことが２度目であったとしてももう一度名前を伝えるわけです。
すると、相手も「こちらこそ、伊藤圭介です」と名前を名乗ってくれるはずです！

「名乗ってくれなかったらどうしよう？」と心配な方は、
名乗る際に名刺交換すれば良いですね！
相手の名前は名詞に書いてありますから。

会話の終わりに一言プラス

もう１つのコツが、会話の終わりに、
相手が会話を続けたくなるような一言を添えることです。

初めての方との会話は、共通点もなかなか見出せないし、会話も続きづらいもの。
そんな時は、「プラス＋一言」が有効です。

例えば、
＿＿＿＿＿＿
Aさん：「お正月はどうされたのですか？」

Bさん：「家にいました」
＿＿＿＿＿＿
これでは会話は弾みません。




この回答に一言プラスしてみましょう。

＿＿＿＿＿＿
「家にいて・・・大学駅伝を観ていました！」

「家にいて・・・好物のおしるこを３食連続食べました！」などです。
＿＿＿＿＿＿

すると、相手は、
＿＿＿＿＿＿
「駅伝、私も観ていましたよー」とか
「駅伝はどこを応援していたのですか？」

＿＿＿＿＿＿
「おしるこ、お好きなんですか？」
「ご自分でおしるこを作ったのですか？」と、次の会話がしやすくなります。
＿＿＿＿＿＿

ここで頑張って、話しすぎる必要はありません。
会話はキャッチボールですから、プラス一言でちょうどいいのです。

経営者は常に‘話せるネタ’を用意

プラス一言・・・とはいえ、
話せるネタを常に用意しておかないと、とっさの時に言葉が出てきません。
また、慣れないうちは自分でネタを見つけるのも大変でしょう。

ネタとは・・・スピーチの話題＝会話の盛り上げ役です。

拙著「1日１トレで声も話し方も感動的に良くなる」
の中でも「木戸にたてかけし衣食住」というネタ選びについて書いてあります。

「き」は季節、
「ど」は道楽＝趣味
「に」はニュース
「た」は旅
「て」は天気
「か」は家庭
「け」は健康
「し」は仕事

これらの話題を選ぶと会話が続きやすいのですね。

それでは、これからの時期に使えそうなネタをここでいくつかご紹介しましょう。

1月後半から2月のネタ

１：「大寒」

季節の話題としてネタの宝庫なのが「暦」です。
中でも「二十四節気（にじゅうしせっき）」はおすすめです。

2024年、2025年ともに1/20が二十四節気の「大寒」で、一番寒いと言われている時期です。

＿＿＿
例）雪が降ったり寒ければ・・・・「大寒ですからね」
例）暖かかったら・・・・「大寒ですが本格的な寒さはまだですね」
＿＿＿

このような感じで話を展開すれば良いでしょう。

２：「味噌づくり」

日本人の食卓に欠かせない味噌汁。
味噌はまさに1月下旬から2月に作ります。
「寒仕込み」といって、寒い時期に作るとうまく熟成して美味しくなるんですね。

そこで、このような会話からスタートしてみるのはいかがでしょうか？

＿＿＿
例）「初めて、味噌づくりに参加してみました・・・・」
例）「TVで味噌づくりの様子を見たんですけどね・・・」
＿＿＿

ここで、会話が弾まなかったら、

＿＿＿
「僕、味噌汁が好きでね・・・」
「○○さんは、何の味噌汁がお好きですか？」
＿＿＿

〜と、話をふってもよいでしょう。


意外にも、お味噌汁の具とか、おにぎりの具の話って、盛り上がりますよ！

このように、これからの季節ならではのものを考えると、季節の話題も豊富に浮かんできます。

・会話が弾まない〜
・会話が盛り上がらない〜とお悩みの方は、日常生活の中にもヒントがたくさんありますのでよく観察してみてくださいね。

気後れするほどエライ経営者とは何を話す？

初対面で、特に相手がエライ方だったり、目上の方であれば誰でも緊張しますね。

そんな時はむしろ正直な気持ちを伝えることをオススメします。

正直な気持ちとは
「緊張しています」等、です。

例えば、こんな感じ。

＿＿＿
「今日は緊張していますが、○○さんにお目にかかれてとっても嬉しいです」
＿＿＿

「緊張している」と正直な気持ちを伝えた上で、　＋　「お会いできて嬉しい」

〜と、相手を気持ち良くさせる言葉を添える！
これがポイントです。