好印象を与える話し方と表情の作り方
2025年4月10日
話し方ひとつで印象が変わる
「この人の話は分かりやすいし、つい聞き入ってしまう」「なんだか話していて安心できる」——こうした印象を持たれる人がいる一方で、話しているのに伝わりにくかったり、無意識に相手に硬い印象を与えてしまうこともあります。
ビジネスシーンにおいて、話し方や表情は、相手との信頼関係を築く大切な要素です。特に女性管理職やリーダーの立場にある方にとって、**「相手に好印象を与え、伝わる話し方を身につけること」**は、スムーズなコミュニケーションの鍵となります。
本記事では、話し方のクセを見直し、表情を豊かにすることで、聞き手にポジティブな印象を与える方法をご紹介します。簡単なトレーニングを取り入れることで、自然と「好かれる話し方」を身につけることができます。
この記事を書いた人:スピーチコンサルタント 阿部恵
1. 人に好かれる話し方のポイントとは?
話し方ひとつで、相手の印象は大きく変わります。では、具体的に「好印象を与える話し方」とはどのようなものなのでしょうか?

① 笑顔を意識する
人は、第一印象の55%を「視覚情報」=表情やしぐさで判断すると言われています。どれだけ良い内容を話しても、無表情では相手に冷たい印象を与えてしまうことがあります。
例えば、「このプレゼン、うまく伝えたい!」と意気込んでいても、表情がこわばっていると、聞き手に「緊張しているのかな」「少し怖そう」といった印象を与えてしまいます。
まずは、口角を上げ、目尻を下げて「柔らかい表情」を意識することが大切です。特に、話し始めるときに意識して笑顔を作ると、相手もリラックスして話を聞いてくれます。
💡笑顔トレーニング
・鏡を見ながら、口角を上げて微笑む練習をする(目も優しく笑うよう意識)
・「いー」と言いながら口角を上げ、そのまま5秒キープ
② 声のトーンとスピードを調整する
好印象を与えるには、「声のトーン」と「話すスピード」も重要です。

🔹 声のトーン
高すぎる声は幼く、低すぎる声は威圧感を与えることがあります。適度に落ち着いたトーンで、相手が聞き取りやすい声を意識しましょう。
🔹 話すスピード
早口になりすぎると、相手が内容を理解する前に次の言葉が流れてしまい、結果的に「伝わりにくい話し方」になってしまいます。逆に、遅すぎると聞き手が退屈してしまいます。
💡話し方を改善するトレーニング
・スマホで自分の話す声を録音し、聞き取りやすいスピードやトーンを確認する
・意識的に、1文ごとに適度な間を取る

③ 「語尾をしっかり発音する」ことで伝わる話し方に
話の語尾が不明瞭になると、自信がないように聞こえたり、相手に伝わりにくくなってしまいます。特に日本語は、文末が小さくなりがちな言語のため、意識して語尾までしっかり発音することが大切です。
例えば、こんな話し方になっていませんか?
❌ 「〜と思います…」→ 語尾が曖昧で、自信がなさそうに聞こえる
⭕ 「〜と思います!」→ 語尾まで明確に発音することで、説得力が増す
語尾をはっきりと発音すると、話に自信があるように聞こえ、相手も安心して聞くことができます。
💡語尾を意識する練習法
・「~と思います!」のように、語尾をはっきり発音する練習をする
・ハミング練習を取り入れ、息をコントロールする
2. 表情筋トレーニングで好印象な話し方を作る
表情が豊かであれば、話し方にも自然な抑揚がつき、相手に伝わりやすくなります。そこで役立つのが、「表情筋トレーニング」です。
① 「喜怒哀楽」の表情を鍛える
表情を柔らかくするために、意識的に「喜怒哀楽」の表情を作るトレーニングをしましょう。

💡 トレーニングのやり方
- 鏡の前に立ち、「喜・怒・哀・楽」の表情を順番に作る
- 「喜」:口角を上げ、目尻を下げて微笑む
- 「怒」:眉をひそめ、少し険しい表情を作る
- 「哀」:目を伏せ、口角を下げて寂しそうな表情に
- 「楽」:口を大きく開けて笑顔
これを1日3回、1セットずつ行うことで、顔の筋肉が柔らかくなり、表情豊かに話せるようになります。
② 話しながら「表情の変化」を意識する
話すときに無意識のうちに無表情になっていませんか?**「話の内容に合わせて表情を変えること」**を意識すると、相手に伝わりやすくなります。
例えば、ポジティブな話をするときは笑顔を意識し、真剣な話をするときは少し眉をひそめるなど、話の内容に合わせて表情を動かすことで、より聞き手に伝わりやすくなります。
💡表情を意識する練習法
・動画を撮影し、自分の表情の変化をチェックする
・友人や家族にフィードバックをもらう
まとめ:好印象を与える話し方を習慣にしよう
「話し方」と「表情」を少し意識するだけで、相手に与える印象は大きく変わります。
- 笑顔を意識する
- 声のトーンとスピードを調整する
- 語尾をはっきり発音する
- 表情筋トレーニングを取り入れる
毎日のちょっとした意識とトレーニングの積み重ねが、「好印象を与える話し方」につながります。今日からぜひ実践してみてください!
詳しい声のトレーニングについてはこちらでも解説しています。
『1日1トレで声も話し方も感動的に良くなる』日本実業出版社、2022年

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