政治家の話はなぜわかりづらいのか?
2019年11月21日
主語と述語は近づけよう!
政治家が出演する討論番組が増えていますね。
特に、週末は、各局で政治を扱う番組を目にします。
しかし、
弁舌さわやかな議員というのは少数派で、
・他の議員が話しているのを遮って喋りだす人
・長々、延々、話す人
などなど、
司会者泣かせの議員も多いのも事実。
まぁ、TVの演出としては、
これはこれで面白いのでしょうが・・・。
それでは、突然ですが、
何を言っているのかよくわからない政治家の話し方の特徴
~その1
【主語と述語が離れすぎている】
例えば・・・
「憲法改正についての議論は、
さかのぼること〇〇年、
▽▽総理の頃までさかのぼりまして、
ちょうどその頃、
私は初当選したばかりの1回生議員でしたが、
▽▽総理のグループの元で、まさに雑巾がけ、
下働きをさせていただいておりました関係上、
この勉強会についてはとてもよく
覚えているところでございます。」
これ、
主語は=「健保改正についての議論は」
ですが、
「述語は「覚えているところでございます」
で、主語と述語が一致していません(笑)
そして、何より、長いですよね。
長すぎるから、
主語と述語が一致しなくなってしまうのです。
(やれやれ)
それでは
主語と述語を近づけるとどうなるか?
↓↓↓↓
「憲法改正の議論は、
〇〇年の▽▽総理のころから始まりました」
と、スッキリ、わかりやすくなりますよね!
むずかしいことをやさしく
政治家の話がわかりづらい~その2
【難解用語を使う】
例えば、ちょっと前に、野党2党が
統一会派を結成しました。
そこでの詳細なやりとりはわかりませんが、
しばしばこんなセリフを聞くことがあります。
「政策においては是々非々の対応をとります」
~と。
ところで
「是々非々」って聞いてすぐにわかりますか?
「是々非々」とは、
「一定の立場にとらわれず、よいことをよいと賛成し、
悪いことを悪いと反対すること」だそうです。
(三省堂 大辞林より)
であれば、
「政策においては1つ1つ、公正に判断していきます」
~と、誰もがわかる平易な言葉にしてもいいと思うのですが、ねぇ。
もっと伝わるのに・・・
井上ひさしさんの言葉に
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろくて」
というのがあります。
まさに、
選ばれた政治家は、
私たち有権者が理解できるように「むずかしいことをやさしく」
伝えてほしいなぁ~と思います!
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