選挙演説、政治家の自慢話にうんざり?
2018年3月1日
選挙が近くなると、政治家たちが駅前で街頭演説をしているのを目にします。
そんな時、一般の人たちと大きく乖離しているなぁと思うのが
「政治家の話は自慢話のオンパレードだ」ということです。
「〇〇の公共事業費をとってきたのは私です!」
「〇〇を誘致したのは私です!」などなど。
「手柄を立てました!」~という趣旨の発言ばかり。
あなたの演説は大丈夫?
冒頭の街頭演説に話を戻しますと、
演説している政治家を横目にけげんそうにその場を去った、
いかにも知的レベルの高そうな女性たちが
こんなことをつぶやいていらっしゃいました。
「当たり前の行政サービスをあたかも自分でやったかのような言い方よね。
政治家の自慢話って鼻につくわ~」
まったく同感です。
私が国会議員の秘書をしていた頃。
パーティーなどで政治家の挨拶を何百回となく聞く機会がありました。
もちろん「さすが弁がたつなぁ」「一流の政治家は違うわ~💛」
と聞き惚れてしまう議員も多いです!
でも、残念なことに、多くの政治家は
❶話が長い!、❷自慢話!、❸オチがない!
と、トークのセオリーを完全に無視した三拍子がそろっているのです。
もちろん選挙は戦う相手を倒さなくてはなりませんから、
対抗馬より自分の方が優れている点を誇示したい気持ちは理解できます。
そのための材料として、くだんの
「〇〇の予算をつけた」だの
「〇〇を誘致した」という実績を話されるのでしょう。
しかし、そもそも人(=有権者)って、
自慢話を延々とする人(=候補者)に共感するものなのでしょうか?
精神科の髙木希奈医師はこのような分析をされていました。
自慢話ばかりするのは、
他人に認めてもらいたいという
①自己是認欲求、②支配欲、③誇大感の強さの表れである~と。
要はプライドがお高いっていうことですね。
もちろんプライド=自信のない人に一票を投じる有権者はいませんから、
これまでのご自身の生き様に自信を持つことは大切なことです。
しかし、自信と自慢は全く別物だと思うのです。
政治家、立候補予定者たちの間では当たり前のストーリーも
私たち有権者が暮らす一般社会では、ひょっとしたら「非常識」かもしれません。
いや、たとえ非常識ではなかったとしても
「むむ?これは政治家独特の論理じゃないか?」と
ご自身の言動を俯瞰するくらいの方が、
バランスが取れるのではないでしょうか。
有権者の共感を得る演説、3つのポイント
それでは、「自慢話」・・・もとい(失礼!)、
「これまでのあなたの活動の実績」をどのように話したら
有権者の心にすんなり入っていくのでしょうか?
いくつか方法はあると思いますが、
ここでは3つのテクニックをご紹介しましょう。
1:無邪気に自己開示
まずは無邪気に自己開示してしまう~という方法です。
「何にも自慢できることはない私ですが、1つだけ自慢させて下さい。
この間の本会議で〇〇の予算を獲得することができたんです~~~~!」
ってどうでしょうか?
ただし、2つも3つもはだめですよ。1つだけ。それもあっさりと。
そして無邪気に。
ん~、くどくなりそうな方はこれ↑、やめておきましょうか(笑)
2:マイナスからプラスへ
人が共感するのは
×「+プラス」⇒「+プラス」のストーリーではなく、
〇「-マイナス」⇒「+プラス」のストーリー、
または
〇「+プラス」⇒「-マイナス」⇒再び「+プラス」
に転じたストーリーと言われています。
「マイナス」の経験談やその時に得た知恵を中心に話をしていくことで、
自慢話が共感話になってくれるという方法です。
3:「笑い」と「オチ」
誰かに矛先を向けるとオチではなく悪口っぽくなってしまうので
自分のおっちょこちょい話とかでまとめるといいでしょう。
例えば……、
「安倍総理に『君、この間の演説よかったよ』と言われ、
『ありがとうございます!!!』と張り切って答えたら
後ろにいた小泉進次郎議員のことでした(笑)」
とかはどうでしょうか?
次の統一地方選挙、参議院選挙までまだ少し余裕があります。
余裕のある今だからこそ、有権者の反応を見ながら演説を試せる絶好のタイミングです。
自慢話にならないように気を付けながら、共感してもらえるポイントを
(もちろんオチも!)探ってみてくださいね。
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