有権者の耳に残る選挙演説〜韻を踏む〜の活用
2024年6月18日

毎朝の駅前での演説や選挙カーからの演説で、心地よく印象に残る演説と、
ただ「あぁ、誰かが話しているなぁ」と聞き流されてしまう演説とがあります。
もちろん政策や活動報告などはしっかり言いたいところですが、
ダラダラと長くなってしまい、結局、有権者の耳に残らない
〜というのではもったいないですよね。
・どうしたら聞き流されないような話になりますか?
・◯◯議員の話はリズムが良いのですが、どうやったら私もできますか?
・同じ選挙区のライバルが若手で、演説が上手いんですよ〜(汗)
などというお悩みを議員の方々からよく聞きます。
確かに、あなたが日頃から地域のために奮闘している活動を、上手に伝えられたら良いですものね。
Confillではこれまで元総理夫人、現職の衆議院議員や市長らを中心に6,000人以上のスピーチ指導をしてきました。
そこで今回は、有権者の耳に残る心地よいリズムの「韻を踏んだ演説」の活用方法についてお伝えします。
この記事を書いた人:政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵
韻を踏んだ演説は有権者の印象に残りやすい
選挙演説で有権者に覚えてもらいやすいフレーズの使い方をご紹介します。
それは「韻を踏むこと」です。
「韻を踏む」とは、同じ響きをもつ言葉を重ねていく修辞法の1つです。
音楽の’ラップ’などではよく使われていますね。
「韻を踏む」というと、何やら難しく思われるかもしれませんが、
簡単に言えば、母音や子音が一致している言葉を並べることです。
例えば、
・梅、ダメ、雨
・明日(あす)、椅子(いす)、臼(うす)
などです。
もちろん「演説をダジャレにしろ!」〜といっているのではありませんよ(笑)
例えば、皆さんよくご存知のリンカーン大統領の名言;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「国民の、国民による、国民のための政治」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これも、「頭韻法」といって、文頭に連続した単語を用いています。
人というのは、似たような言葉や音がリズミカルに繰り返されると心地よさを覚えるそうです。
そして、それを繰り返し聴くことで「その通りかも!」と、
聞いている側の気持ちが高揚してくるのだそうです。
それならば、選挙演説で韻を踏むことを活用したいですね。
政治家がよく使う演説テクニック!
小泉純一郎元総理も、この「韻を踏む」ことの達人でした。
私が議員秘書時代、まさに総理だった小泉氏。
有名な所信表明演説にこのようなものがあります。

・・・・・
『痛みを恐れず、
既得権益の壁にひるまず、
過去の経験にとらわれず』
・・・・・
言葉の終わりに注目してください。
『①恐れず、②ひるまず、③とらわれず』
〜と、「〜ず」となる言葉を3回繰り返していることがわかりますね。
これが「韻を踏む」です。
また、今、何かと話題の(?)小池百合子都知事も韻を踏んだ表現が上手でよく使われます。
ステイホームを促す記者会見では
・・・・・
『皆さんのために、
ご家族のために、
ご自身のために』
・・・・・
と「〜のために」を3回繰り返して表現していました。

3つの政策で韻を踏んでみる
それでは、実際にどうやって使ったら良いのか?
あなたの選挙演説でも使えるよう、ここからは実践編です。
あなたの政策や地元の課題、
あなたが取り組んできたことなど
演説のネタになるものをそれぞれ3つずつ書き出してみてください!
そして、それを文章ではなく「同じ韻」となるように
1) 文字数をそろえる
2) 体言止めでまとめる
3) 名詞型や形容詞型のように文末を統一
〜してみてください。

例えば、先ほどの
【梅、ダメ、雨】で、あなたのお名前が’久米さん’だったら、ここに’久米’を入れて
【あめ、ダメ、くめ】にして、韻を踏むフレーズを考えてみる!
あなたのお名前が鈴木さんなら
【◯◯き、◯◯き、すずき】となるような韻を考えてみるのです。
スタッフやお友達を巻き込んで、あなたの3つの政策をうまく韻を踏めるようにしてみてくだい。
話す時間が限られている選挙カーからの一言、
街頭演説でインパクトを与えるために活用できますよ!
選挙まで残り少ない衆院選候補のみなさんはどうぞ大急ぎで作ってくださいね~。
それでもなかなかアイデアが浮かばない・・・という方は、どうぞお気軽にご相談下さい。
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