【議員・立候補予定者向け】選挙の応援演説をする場合、頼む場合
2024年8月30日
各党の総裁選や代表選が近づいてきました。
「選挙は近いか?」〜と、準備をされている方も多いでしょう。
選挙となると、当事者の演説だけでなく、
’応援演説’をすることも増えます。
’応援演説’なのに、自分のことばかり話して、
好感度を下げてしまったというケースもよく聞きます。
そこで、選挙演説をする時、頼む時は、
どんなことに注意して話したら良いのかについてお伝えします。
この記事を書いた人:元国会議員政策担当秘書 政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵
上手い選挙応援演説
先日、ある街頭でとても上手な応援演説を聞きました。
「アナウンサーか誰か、プロに依頼したのかな?」
〜と思うほど喋り方、間の取り方、聴衆への投げかけ・・・全てが本当にうまかったんです。
気になって選挙カーに近づいてみて、納得です!
元ニュースキャスターの国会議員による応援演説でした。
「さすがプロは惹きつけるわ〜」と思いました!
もちろんその方は話し方、惹きつけ方も上手だったのですが・・・
「候補者の経歴や実績をリサーチし、候補者のことをしっかりと話していた」という点がさすがだったのです。
応援演説では候補者について話そう!
このblogをご覧の方の中には、議員関係者(スタッフも)が多いので、
応援演説を頼まれることもあるでしょう。
市議と都道府県議、
参議院議員と衆議院議員など
セットで(←選挙用語ですみません)戦うケースが多いですよね。
そんな時、現職議員だからこそ陥りやすいのが
「自分の話ばかりするー!」ということです(笑)
「どの候補者を選ぼうか?」という有権者に対して必要な情報は、
何よりも候補者のこと!
応援演説ではくれぐれも候補者についてお話くださいね。
具体的には・・・
できる議員がやっている事前リサーチ
私が国会議員秘書だった時、その議員は全国比例区選出だったため
応援演説は全国各地に赴いていました。
そんな時はどうしても現地事情に疎くなります。
そこで、議員から指示されて私が調べていたことは・・・・
その自治体について、でした。
・高齢化率
・保育園の待機児童の数
・医療体制などなど。
こうした現地事情に応じて、話す内容を変えていくことが必要です。
また同じ自治体で市議が都道府県議の応援をする、
または、その逆の場合は・・・
・人となり
・経歴
・どんな苦労をしてきたか
・政治に対する想い
・当選したらこの地域でどんなことに役立つ人物なのか
ということを話してあげるとよいでしょう。
応援演説を依頼する場合
逆に言うと、新人候補で立場が弱い場合でも、
応援に来てくれた先輩議員や大物議員に対しては、
「地元が抱えている問題」を伝え、その上で
「こんなことを伝えて欲しい!」〜と、
自分のアピール点も事前に伝えるといいですよ。
何も言わなければ、誰の選挙かわからないほどに、
自分の話を始めてしまうのが政治家も多いので・・・(笑)
話して欲しいことを明確にして、
誰のための応援演説なのか、ブレないようにしましょう。
9月は自民当総裁選、
立憲民主党の代表選、
公明党代表選・・・等があります。
自分が言いたいことではなく、有権者に有益なこと、
応援する人にプラスになることをぜひ伝えてくださいね。
演説にも災害対策
選挙演説、応援演説で有権者に有益なこととはどんなことがあるでしょうか?
先日、宮崎県を中心とした大地震が発生し、気象庁が「巨大地震注意」を発表しました。
各地で記録的な豪雨もあり、「防災対策」はどこの地域においても喫緊の課題でしょう。
特に、地域住民の安全を守るべき議員・政治家にとっては、しっかり対応しなくてはならないことです。
・あなたの地域に危険なエリアはありますか?
・もし、あなたの地域で災害が発生した時、具体的にどう対応するか把握されていますか?
こうした具体的な災害対策は、有権者にとってとても有益な情報です。
よくある演説例
災害発生時のニュースでは、まとめの常套句として、
こんな締めコメントが使われます。
「○○をどうするかが今後の課題と言えそうです」
「復旧の目処は立っていません」等々。
報道は客観性が大切ですから、まぁ、これでも良いでしょう。
一方で、
’政治家の演説あるある’をここでご紹介しましょう。
「○○をどうするか?行政はな〜んにもやっていないじゃないですかー!」
「復旧の目処がたっていないなんて政、治の怠慢じゃないかー!」
〜と、他党への批判(苦笑)を演説しているケース、ありますよね?
’政治家演説あるある’ですね。
果たして、有事の際に、他党批判を聞いて、
住民に何か有益な情報はあるのでしょうか。
住民が聞きたいのは、批判ではなくその先の
「今後どうしたらよいか?」だと思いませんか?
役立つ情報提供で有権者の不安解消
それではどんな情報が役立つのでしょうか?
・あなたのお住まいの避難場所はご存知ですか?
・あなたの仕事場の避難場所はどこですか?
意外と、知らない人が多いのです。
自治体のHPもわかりづらいケースもあり、
また高齢者ではインターネットを活用しない方も多いです。
実は、ある議員の演説指導&ライテイングをした際に、
この情報を演説原稿に盛り込んだら「地域住民の方々から喜ばれた」ということがありました。
ですから、あなたも
【○○地域の避難場所は●●】
【▽▽地域の避難場所は▲▲】
〜と、確認していただき、
駅頭をする時には、その駅の近くの情報を提供して差し上げてください。
「演説ではオレの政策を語らせろ!」〜という議員も多いのですが・・・(笑)
有権者が知りたい&有益な情報を伝えることも、演説ではとても大事な要素です。
とはいえ、一人で内容を考え、実践するのはなかなか難しい〜という方もいらっしゃるでしょう。
Confillでは議員・政治家向けトレーニング実績が豊富にあります。
どうぞお気軽にご相談くださいね。
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