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議員が議会や演説で有権者を惹きつけて話す方法

2024年9月24日


政治家にとって、有権者の心に響く話し方は極めて重要です。
棒読みや説明口調では聴衆の心を掴むことはできません。
せっかく素晴らしい政策を語っていたとしても説明口調では耳に残りません。
残念ですよね。

そこで、今回は、議会や演説で有権者を惹きつける効果的な話し方のテクニックをご紹介します。

この記事を書いた人:政治家・経営者スピーチコンサルタント 阿部恵

政治家の棒読み打破!感情を乗せて話すには説明口調では伝わらない

総理、大臣は官僚などスピーチライターが書いた原稿を読むことが多いです。

地方議会においては「自分で原稿を書いている!」という方がほとんどでしょう。
しかし、実際の議会では、自分で書いた原稿でありながら’棒読み’になっている方が意外と多いのです。

棒読みとは「説明口調」のことです。

「説明」では、残念ながら相手の心に響きません。
相手の心に響くように話したければ「感情」を乗せて話す事が大切です。

それでは、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?

【喜怒哀楽表現法】

まずは「喜怒哀楽」の感情を表現してみることから始めましょう。

例えば、仕事で頭にきた時、
「ふざんけるな!」〜と、思うことはありませんか?

また、近所の子供たちがあなたの飼い犬に石を投げつけたら
「おい、やめろ!」と注意するはずです。

お子さんが志望校に受かったら
「よかったね〜!やったー!おめでとう!」
〜と、狂喜乱舞しませんか?



こういう時は自然に感情が言葉に乗っているものです。
この「喜怒哀楽」を言葉に乗せられる様にトレーニングしていく方法が【喜怒哀楽表現法】です。

もちろんこれは、私が勝手に名付けたものです。

やり方は、ご家族やお友達に話しかけるつもりで、

「ありがとう!」

「やめてくれ!!」

「一番おすすめなんですよー!」

「絶対大丈夫ですよ!」

〜と話してみる。


演技の台詞練習みたいなものですね。

【方言活用術】

次に「方言」活用です。

地方出身者の中には
「方言だと本音で語れるのに標準語だと自分らしく話せない」
〜という方も多いですね。

標準語だと本来の自分を抑制した話し方になりがちなのです。
つまり、本音で語りづらい=伝わりづらい
〜となるわけです。

東国原英夫氏は宮崎県知事時代
「宮崎をどげんかせんといかん!」
〜と宮崎の言葉で語り、流行語大賞にも選ばれました。


大臣経験も豊富だった故渡辺美智雄氏は
栃木弁丸出しの「みっちー節」が人気でした。


もしあなたが書いた原稿を読む際に棒読みになっていたら、
一度、自分の故郷の訛りで喋ってみると良いでしょう。

有権者を惹きつける‘言い切り法’

以前Yahoo!ニュースに、
「菅元総理は30分の会見中、39回も「思います」「思っています」と発言していた」
と書いてありました。

口癖なのでしょう。

コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子氏によると、これらは
「自信のなさや責任逃れの印象を与える」
「国民の絶望感や不安を増幅している」とのことです。


議員の皆さんも、ついリスクやクレームを避けようとして、
語尾に「思います」をつけてはいませんか?


実は、私がアナウンサーとして入社した時、上司から常々注意を受けたのが
「『思います』は使うな!」でした。

【ニュースを伝える人間はしっかりした取材に基づき、客観的に伝えるもの。「思います」を語尾に使った瞬間、私見のような響きになる】
〜との理由だったと記憶しています。

やはり語尾の使い方は大切なのですね。

政治家は語尾は言い切る!

それでは、具体的に演説ではどのようにしたらよいのでしょうか?

政治家には強いリーダーシップが求められます。
そして、それは言葉によって発揮されるものです。
ですから、自分の政策や政治理念に関する部分は
語尾に「思います」のようなノイズを入れないこと!


例えば、長嶋茂雄の引退会見で有名なセリフ。

「我が巨人軍は永遠に不滅です!」

これも、完全な言い切りですね。



「『言葉にできる」は武器になる」の著者で、コピーライターの梅田悟司さんは、
人の心に響く言葉は「明確に未来を打ち出す言葉」だとしています。


あなたの描く地域・有権者の未来はどんな世界でしょうか?
あなたの描く理想の政治のあり方はどんなでしょうか?

あなたの強い意志を演説の語尾にしっかりと託してくださいね。


「思います」は削除して、語尾はしっかりと‘言い切り型’ にしましょう。



元首相の話し方についてAERAdot.より取材を受け、コメントしております。

AERAdot.の掲載記事はこちら



〜とはいえ、ご自分の口調や語尾にどのような癖があるか等、
お一人で判断するのはなかなか難しい方もいらっしゃるでしょう。

Confillでは国会議員政策担当秘書経験による議員向けトレーニング実績が豊富にありますので、
どうぞお気軽にご相談くださいね。

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