野球実況から学ぶプレゼンのワザ
2020年9月23日
うまい野球実況の見分け方
プロ野球シーズン。ラジオでも実況放送をよく聞きます。
以前、アナウンサー仲間とタクシーに乗り、ラジオのプロ野球中継を聞いていた時、
「このアナウンサー、実況下手だね」と先輩アナがつぶやきました。
まだアナウンサーになりたてだった私はその理由を訊ねると、
「途中経過を入れていない。
タクシーに乗り込んで10分以上経つのに何対何でどっちのチームが勝っているのか
いまだにわからないでしょ?」〜と。
「あ〜、確かに!」と感心したことがあります。
実況をしているスポーツアナは
目の前のことを伝えるので精一杯だったのでしょう。
しかし、リスナーは喋り手の言葉を
一言一句覚えているわけではありませんからね。
これ、プレゼンでも同様のことが言えると思いませんか?
流れと振り返りが大切
プレゼンでは、話し手はこんな心理にさらされます。
「情報をできるだけ提供してあげよう」って。
すると、
次から次へと情報盛りだくさんのプレゼンシートが作成され、
細部にわたる情報がじゃんじゃん語られていくのです。
あなたもこんな経験ありませんか?
こんな時、オススメしたいのが
「内容の振り返り」と
「これからの流れの説明」です。
「プレゼン全体の流れの中で、これから3番目のパートに入りますよ〜」
とか、
「ここまでは
【コーヒーを美味しく入れるための道具選び】についてお伝えしました。」
「さぁ、それでは次はいよいよ
【美味しいコーヒーの入れ方】についてお伝えしましょう。」
のように、です。
話している方は
「え?ちゃんとプレゼンしているし、そんなのわかっているでしょ?」
と思いがちですが、
今まで聞いてきたことを改めて確認することで
これから聞くプレゼンのパートについても心構えができるのです。
ほんの短い言葉で構いません。
時々、「5回の表が終わり、現在巨人対中日、3−3の引き分けです」のような
「途中経過」と「振り返り」の一言をプレゼンで添えてみてくださいね。
プロ野球実況もプレゼンと共通項があるのですね〜。
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