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話が伝わらないと感じている経営者・管理職向けスピーチ改善策3つ

2023年12月18日

会話の中で、「自分の言いたいことがなかなか相手に伝わらない」と思うことはありませんか?
部下やビジネスパートナーとのスピーチが上手くいかないという社長さんにおすすめの方法について、スピーチコンサルタントの阿部恵がお伝えします。

1、前提条件を揃えよう!

某団体会長と電話でお話をしたときのこと。

電話での話し方がすこぶる感じ悪く、怖~い方だったので
お会いするのが不安でした。

ところが、直接お会いしてみるとなんとも優しそうで、素敵な方。
ほっとしました。

さて、この会長さん、
電話での話し方がどうして怖かったのか・・・?

相手とは前提条件が違うことを知る

それは、自分の仕事のこと、
これまでのスピーチ歴など

すべて私が知っている~という
前提で話を進めてきたのです。

何も知らずに、いきなりスピーチ相談を受けた私は、
相手を知るためにいくつか質問をし、
どういう方で、どういう状況なのかを理解していきます。

その際の質問を
うっとうしいと感じたのか?

「いや、そうじゃなくて・・!」
と言葉を遮ったりしたことが
「怖く」感じた原因でした。

あなたの渋谷は?

私がスピーチセミナーなどで
よく質問するのが

「あなたにとって渋谷駅ってどこ?」です。

すると、
ある人は「ハチ公」と答え、

ある人は「スクランブル交差点」、

ある人は「109」
と答えます。

「渋谷駅?」と聞かれて
パっと浮かぶ場所は
人それぞれ違うのですね。

こうした場合、
待ち合わせなどをすると、
なかなか会えなかったり(笑)

トラブルの原因となるので要注意。

必ず、前提条件をそろえましょう!

言葉の場合は
一言補うといいですね。

「渋谷駅」ではなく、

「渋谷駅のハチ公前」とか
「渋谷の109の前」
のように。

人は自分と同じように
物事をイメージするわけではないので
それをあらかじめ知っておくと
不必要なトラブルを回避できますよ!

イメージの共有

冒頭でお伝えした
会長さんのように、

ポジションの高い方の周りには
その方の事情をよく知っている方が
多いものです。

言葉が足りなくても
周囲が気遣ってくれて
通じてしまう会話も多いでしょう。

しかし、
他の集合体や
初めて会う&話す人とはそれが
成り立たないのだ、

ということを
特にエグゼクティブの方は
肝に銘じてくださいね。

以前、某秘書をしていた頃、

「サンドイッチが食べたい」と言われて
ミックスサンドの出前をとったところ

「きゅうりは嫌いなの」

と言われ、
腹の中で
激怒したことがあります(笑)

「だったら最初から卵サンドと言え!」~と。

ことほど左様に
相手に伝えるときには
まずイメージの共有を~。

そして、
抽象的な「野菜」ではなく、

「きゅうり以外でトマトとレタス」とか
「野菜サンド以外のサンドイッチ」

と伝えましょうね(笑)

2、伝えるためには声の出し方も大切

伝えたつもりが伝わっていなかった、
〜という現象。

実は前提条件の他に、
声の出し方にも原因があるのです。

どうしたら相手に伝わる表現になるのか・・・

それは【センテンスの最初を高い音から出す】
ということです。

イントネーション

日本語は音の高低を使って表現する言語です。

単語レベルの音の高低を「アクセント」と言い、

文章レベルの音の高低を「イントネーション」と言います。

アクセントだと
例えば「白」と「城」。

「し」を高く読むのは「白」で
フラットに読むのが「城」です。

文章の場合は、最初の言葉を
高い音から出して、だんだん
低い音へと下げていくイントネーションこそ
伝わる表現です。

例文:
「今日はナゴヤ出張だったので
帰宅が遅くなってしまいました」

という文章の場合、

「今日は」・・・を
高いところから話し始め、
坂道を下るようにだんだん音が低くなり、
「〜なってしまいました」と終わるわけです。

これが逆に
「〜なってしまいました!!!!!」

と最後を高くしていくと

コンビニのアルバイト君たちの
「ありがとうございました〜〜〜〜!!」
のような、

不自然で、ちょっと軽〜い表現に
なってしまうので要注意!

高いところから低いところへ

文の最初を高い音から始める場合、
自分が思っているよりも
かなり高い音から始めて大丈夫です。

音の高低差がある方が
息が苦しくならないので
文の終わりまでしっかり
言い切ることができるからです。

ご自分で話す時、
「おはようございます」
など簡単か言葉でいいので

「お」を高い音から
出して、練習してみてくださいね。

2、地図を描くように話そう

自分では打ち合わせの時間と場所を
ちゃんと伝えたつもりなのに、
相手には理解してもらえず、
後から確認の連絡があった、

~なんて経験ありませんか?

自分ではよくわかっている内容、場所であっても
伝え方や伝え方の順序が悪いと
相手には理解しづらく、
実は伝わっていない、というケースがあります。

そう、あなたの頭の中に描かれている「絵」は
残念ながら相手には見えていないのです。

では、その『絵』を相手にも見せ、
共有してもらうには
どうしたらよいのでしょうか?

話の大きな情報から小さな情報へ伝える

ズバリ、それは、話の順番です。


人はいきなり細かい情報を言われても、
理解できないからです。

まずは、大きな情報=概要を伝えてから、
小さな情報=詳細を伝える
ことがポイントです。

私はスピーチトレーニングやセミナーで
「地図を描くように話しましょう」
と伝えています。

1 話の目的地、相手に何の話をしたいのか(=結論)を
お知らせします。

2 次に、途中の見どころや、
道に迷いそうな注意点など(=話の要点)を伝えます。

3 最後に、どこでお土産が買えるとかインスタ映えする等々、
話の具体例(=詳細情報)を伝えるのです。

経営者やビジネスエグゼクティブは
周りが気づかってくれるので、
たとえ説明不足でも
「伝わった!」と
勘違いしてしまうこともあります。

伝える前に「話す順番」を確認してみてください。

ポイントは
「大きな情報」から「小さな情報」です。

伝わらないのは相手の問題ではない

自分では一生懸命、
活動や法案について説明したつもりなのに
どうも反応がイマイチで・・・。

「何、言っているんだかわからない」
なんて厳しい指摘を受けたり・・・?

それは決して相手の聞き方が悪いのではありません。

あなたが思い描いている頭の中の『絵』が
しっかり相手に届いていない証拠。

それを回避するための話し方が
「絵を描くように伝える」
なのです。

まとめ

あなたの頭の中の「絵」や「イメージ」は相手には見えません。


聞き手に話が伝わっていないと感じたら、「大きな情報=概要を伝えてから、小さな情報=詳細を伝える」ことでトラブルを回避できます。話す際のイントネーションにも気をつけながら試してみてくださいね。

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