【経営者向け】話す相手とは必ず前提条件を揃えよう!
2024年4月15日
電話の話し方で相手に怖い印象を与えているかも?
大学教授で某協会会長と電話でお話をした時のこと。
電話での話し方が感じが悪くて怖い方だったので、お会いするのが不安でした。
ところが、直接お会いしてみると、なんとも優しくて、素敵な方。
ほっとしました!
さて、この会長さん、電話での話し方がどうして怖かったのでしょうか・・・?
聞き手と話し手の前提条件が違うことを知る
それは、自分の仕事のこと、これまでのスピーチ歴などをすべて私が知っている
~という前提で話を進めてきたことにあります。
何も知らずにスピーチ相談を受けた私は、いくつか質問をし、
どういう方で、どういう状況なのかを理解していきました。
その際の質問をうっとおしいと感じたのか?
「いや、、そうじゃなくて・・」
と言葉を遮ったりしたことが「怖く」感じた原因だったのです。
話す時に気をつけよう!「あなたにとっての渋谷駅は?」
私がスピーチセミナーなどでよく質問するのが
「あなたにとって渋谷駅ってどこですか?」です。
ある人は「ハチ公」と答え、
ある人は「スクランブル交差点」
ある人は「109」と答えます。
「渋谷駅?」と聞かれて、パっと浮かぶ場所は、人それぞれ違うのですね。
こうした場合に待ち合わせをすると、なかなか出会えなかったり、
トラブルの原因となるので要注意。
必ず、前提条件をそろえましょう!
言葉の場合は、一言補うといいですね。
「渋谷駅」ではなく、
「渋谷駅のハチ公前」とか
「渋谷の109の前」〜のように。
人は自分と同じように、物事をイメージするわけではないので
それを予め知っておくと、不必要なトラブルを回避できます。
話し方のコツ〜全体像を見せる「ホールパート法」
聞き手の誤解を招かないように話すために、話し方の’型’を1つお伝えしましょう。
それは「ホールパート法」です。
ホールパート法とは、
1:相手に伝えたい全体像(whole ホール)をまず示す。
2:その後で詳細(part パート)を説明。
3:最後にもう一度結論を示す。
この流れで話すやり方です。
例えば、こちらの流れを見てください。
・・・・・・
今日は、
地下鉄銀座線で渋谷まで行って
その後、山手線に乗り換えて東京駅まで行って
そこから新幹線に乗り換えて名古屋まで行きます。
・・・・・・
この流れでは、
最後まで聞かないとどこまで行くのかがわかりませんね。
それでは、ホールパート法に当てはめて、
まずは全体像=最終目的地から伝えていきます。
すると、このようになります。
・・・・・・
1:今日は名古屋まで行きましょう。
2:まずは銀座線で渋谷まで行ってください。
その後、山手線に乗り換えて東京駅まで行ってください。
3:東京駅から新幹線で名古屋まで行きましょう。
・・・・・・
いかがですか?
全体像がつかめますよね。
聞き手と話し手、イメージの共有はできていますか?
冒頭の会長さんのように、
ポジションの高い方の周りには、その方の事情をよく知っている方が多いものです。
言葉が足りなくても周囲が気遣ってくれ、通じてしまう会話も多いでしょう。
しかし、他の集合体や、初めて会う&話す人とはそれが成り立たない、
〜ということを、特にエグゼクティブの方は肝に銘じてくださいね。
以前、議員秘書をしていた頃、
議員から「サンドイッチが食べたい」と言われて
いつもその方が注文しているミックスサンドの出前をとったら・・・・
「きゅうりは嫌いなの」と言われ、
腹の中で激怒したことがあります(笑)
「だったら最初からハムサンドと言え!」~と。
ことほど左様に
相手に伝えるときにはまずイメージの共有を~。
そして、抽象的な言葉
例えば「野菜」ではなく、
「きゅうり以外のトマトとレタス」とか
「野菜サンド以外のサンドイッチ」と伝えましょう(笑)
話の前提条件を聞き手と揃えること!
ぜひ意識してくださいね。
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